こんばんは、toracoです。
みなさんは猫エイズという病気を知っているでしょうか?
お恥ずかしながら私は、幸虎と出会うまでは猫エイズなんて全く知りませんでした。
幸虎と運命の出会いをした譲渡会で、ボランティアさんに
「多分この子も猫エイズに感染してると思うんです」
と言われた時も、本当のこというとあまりよくわかってなかったんです…。
この記事では、
- 猫エイズって何?
- 猫エイズの感染経路
- 猫エイズ予防法 など…
についてお話しします。
どうぞ、ご参考にしてください。
猫エイズの症状とは?どんな病気?
猫エイズとは正式には「猫免疫不全ウィルス(FIV)感染症」といい、猫の後天性免疫不全症候群の意味です。
…って
なんのこっちゃ?!
やっぱ、そうにゃりますよね〜
猫エイズの症状についてお話しする前に、まずは猫エイズがどんな病気か知っておく必要がありますね。
猫エイズは治る?
猫エイズが治ることは、残念ながら現在の獣医療では期待できません。
一旦感染してしまうと、完治することはない感染症です。
ただし後ほどご説明しますが、猫エイズになったからといって全てが絶望的になるわけではないのです。
絶望的にならないためにも、猫エイズについてしっかりした知識を得ておくことが大切です。
ということで、猫エイズをもう少しわかりやすく説明してみましょう。
猫エイズとは
猫エイズに感染すると、ぼくの免疫細胞は機能しなくなって
色んな病気から命を守ることができなくなるってことなんだ
え…やばいじゃん…💧
ただし、猫エイズに感染しても必ず発症するとは限りません。
猫エイズには無症候キャリア期と呼ばれる潜伏期間があり、その期間は数ヶ月〜数年あるいは十年以上続く場合もあるのです。
一度感染してしまうと完治することがない猫エイズウイルスですが、発症しないまま寿命を全うする子もいるというわけです。
猫エイズの感染経路
猫エイズの感染経路は猫同士の喧嘩が主であり、あまりにも単純です。
一度感染してしまうと完治することのない感染症ですのでよほど強力な病原体かと思いきや、実は感染力は弱く、空気感染や接触感染することはありません。
では、猫エイズの感染経路について、もう少し詳しくご説明します。
猫エイズキャリアに噛まれた
猫エイズキャリアの猫に噛まれたことにより感染するのが、一番多い猫エイズの感染経路です。
猫エイズキャリアの猫は、唾液や血液に猫エイズウイルスを含んでいます。
ノンキャリアの猫の体内に猫エイズキャリアの唾液や血液が入り込む原因として、一番に考えられることは猫同士の喧嘩です。
喧嘩でできた引っ掻き傷や咬み傷から、猫エイズウイルスは簡単に相手の体内に入り込んでしまうのです。
猫エイズキャリアは野良猫の中に多く存在するため、野良猫同士の喧嘩などで猫エイズキャリアが増えます。
飼い猫でも自由に外を出歩ける生活をしていると、野良猫と喧嘩になる可能性もゼロではありません。
そのようなことから完全室内飼いの猫に比べると、家と外を自由に行き来できる猫のほうが猫エイズに感染するリスクが高くなるのです。
猫エイズは多頭飼いでも、感染のリスクが高くなるため注意が必要です。
完全室内飼いをしていたとしても、例えば新たに野良猫を保護したとして、その野良猫が猫エイズに感染していた場合などです。
感染力は弱いので食器の共用や猫同士グルーミングし合うことで感染することはありませんが、ほかの猫たちがキャリアとなってしまった猫に噛まれないよう十分注意しましょう。
猫エイズが陽性から陰性になる場合
猫エイズが陽性から陰性になることがあるのは、子猫の場合のみです。(成猫が陽性だった場合、残念ながら陰性に変わることはありません。)
猫エイズキャリアの母猫が子猫を生んだ場合、子猫も猫エイズ感染していると思いますか?
答えは、どちらとも言えません。
というのも猫エイズウイルスは、母猫から100%受け継ぐとは限りらないのです。
しかし、猫エイズには親子感染も十分に有り得ることですので感染の有無は検査で調べる必要があります。
母猫が猫エイズキャリアだった場合、生まれたばかりの子猫の体内には母猫からの移行抗体が存在するため検査の結果「陽性」と出る可能性が高くなります。
母猫からの抗体は生後6ヶ月ほどで消失するので、生後6ヶ月以降に再検査することで陽性から陰性に変わることもあります。
再検査の結果が「陰性」であれば猫エイズウイルスの感染はなく、母猫の抗体が存在していただけということでしょう。
残念ながら子猫自身が感染している場合は、再検査の結果も「陽性」となります。
猫エイズは人間にもうつる?
猫エイズは人間はもちろん、犬にうつることはありません。
猫同士で感染するウイルスだから、猫エイズなのです。
ちなみに犬エイズという病気は存在せず、一般的にペットとされる動物の中でエイズに感染するのは猫だけなのです。
今飼っている猫ちゃんが猫エイズキャリアだから新たな猫は迎えられない…と多頭飼育を諦めている方もいるかと思います。
そんな方は、例えば犬やフェレットなど猫以外の動物なら猫エイズ感染のリスクなく家族に迎えられるってことですね。
そっか、そういうことか!
ゆったん、ワンちゃんと仲良くできる?
ボクは一人で自由気ままがいいにゃ!
母ちゃんも独り占めできるし、今のままがいいにゃ!!
余計にゃこと考えるにゃーー!!!
猫エイズのワクチンはある?予防法について
猫エイズにはワクチンもあり、予防接種することで感染を未然に防ぐことができます。
猫エイズ検査の結果が「陰性」で、他の猫と接触する可能性が少しでもあるならワクチン接種しましょう。
猫エイズワクチンの費用
猫エイズワクチンの値段は病院によって異なりますが、1回4,000円前後が相場のようです。
回数は初年度に2〜3週間間隔で3回接種し、その後は一年に1回を毎年接種します。
ワクチンは感染予防のために接種するものであって、猫エイズウイルスの治療ではないのでご注意ください。
猫エイズワクチンの効果
猫エイズワクチンの効果ですが、ある実験データでは、猫エイズワクチンを接種すると猫エイズの感染を7割防御できるという結果が出ています。
「7割の防御率」と聞いて、みなさんはどう感じましたか?
もちろん薬やワクチンなどには100%効く!とか、100%病気を寄せ付けない!ものは存在しないことはわかっています。
それにしても「7割」という数字、私としては正直
んー、なんか…ちょっと低くないか?
と思ってしまいました。
でも実はこの「7割」は、実際に猫エイズウイルスに感染してしまうウイルス量の10倍ものウイルスが猫の体内に侵入した場合の実験データだったのです。
通常の10倍ものウイルスに対し猫エイズ感染を7割も防御できるのなら、猫エイズワクチンの接種はかなり有効ですよね。
猫エイズワクチンの副作用
猫エイズワクチンにも副作用はあります。
というよりも、この世に存在するワクチンや薬には必ず副作用があるのです。
ただし副作用とは、個体によりまったく起きない場合あれば、逆にとても強く反応してしまう場合があります。
副作用が出るか出ないかは事前にわかりません。
ですので、猫エイズワクチンを接種するなら午前中に予約することを推奨します。
副作用はワクチン接種後10分〜数時間後に起きることが多いので、接種後丸一日は猫ちゃんの様子を注意して見ていてあげましょう。
そして猫ちゃんの様子に少しでも異常を感じたら、ためらわずにすぐ病院に連絡することが大事です。
ワクチン接種の副反応にはアナフィラキシーショックもあるらしいね
怖くてワクチン接種を躊躇しているって声もよく聞くよ
確かに、アナフィラキシーショックを
起こす子もいるみたいだけど、稀なケースらしいにゃ
でもだからこそ、接種後は注意してボクたちの様子を
見守っていて欲しいにゃよ
アナフィラキシーショックは怖いけど稀だし、主な副作用は一時的なもの
ちゃんと注意してしっかり対処すれば怖くないよね
そうそう
副作用よりも、感染症にかかるリスクの方が
怖いってことわかって欲しいにゃぁ〜
猫エイズワクチン その他関連する注意点
猫エイズ感染を予防するためにワクチンは当然接種するとして、次のことに注意しましょう。
これらを守ることで、猫エイズキャリアを増やすリスクが激減します。
また、ワクチンを接種したからといって、すぐに免疫ができるわけではありません。
免疫ができるのは3回目のワクチン接種後、2〜3週間後と考えられています。
どうしても猫を外に出さなくてはいけない場合でも免疫ができるまでは完全室内飼育とし、ウイルス感染の機会を作らないようにしましょう。
まとめ
ということで今回は
- 猫エイズとは?
- 猫エイズの感染経路
- 猫エイズを予防するには?
についてお話ししました。
猫エイズについての記事は、この記事を1回目として4回に分けて書いてます。
エイズキャリアである幸虎のためにも一生懸命調べて書いてるので、きっと私と同じ悩みを持つあなたにとっても有益な情報となるはずです。
ぜひ全ての記事に目を通していただければと思います^^
あなたの猫ちゃんが、明日も健やかでありますように✨
今日も最後まで見てくれて、ありがとにゃ〜ん💕
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