こんにちは、toracoです。
うちの幸虎は、猫エイズキャリアです。
キャリアと診断されてから1年経ちましたが、今のところステージ2の無症候キャリア期を継続中。
あまりにも元気すぎて、もしかしてエイズウイルス消えちゃってるんじゃないの?なんて思うこともありますが、残念ながら猫エイズは一度感染すると治らない病気です。
今こうしている間も、ウイルスは幸虎の体の中で生き続けているのです。
猫エイズを発症したら
「もし猫エイズを発症したら、どう対処したらいいんだろう?」
「どんな治療法があって、治療費はどれくらいかかるかな?」
猫エイズを発症してしまった猫への対処法は、現れる症状に対する治療を行っていく以外に方法はありません。
現在の獣医療では、猫の体内から猫エイズウイルスを猫の体内から追い出す薬や治療法は存在しないのです。
猫エイズウイルスに感染しても発症しないで無症候キャリア期のままでいられればいいのですが、どんなに気をつけていても猫エイズを発症してしまう可能性はゼロではない。
だからこそキャリアの猫を家族に持つ私たちは、猫エイズを発症したらどのように治療し、費用はどれくらいかかるのか知っておかなくてはいけません。
猫エイズ治療法と費用
猫エイズの治療法と費用についてご説明します。
前回の記事では、猫エイズの症状や寿命についてお話ししています。
ぜひ合わせて読んでみてください。
抗ウイルス薬治療法と費用
猫エイズの治療法には、「ジドブジン」(AZT)と呼ばれる抗ウイルス薬を使う方法があります。
抗ウイルス薬を使う場合の猫エイズ治療費用は、一週間の抗生物質処方で3,000円前後くらいが一般的です。(症状の度合いにもよる)
「ジドブジン」(AZT)は人間のHIV患者に対しても用いられる抗ウイルス薬の一つですが、唯一猫に対しても副作用が少なく、猫エイズ治療への効果が確認されています。
その効果は猫の体内でウイルスが増殖するのを阻止するとともに、血中のウイルス量を減少させる可能性があるというものです。
実際に行われた猫エイズに感染した猫を対象とした調査でも、口内炎の重症度改善などが報告されています。
しかし日本国内では動物用医薬品としては扱われておらず、免疫不全等を必ずといって予防できるものでもありません。
とても副作用の少ない抗ウイルス薬ですが、稀なケースとして、正常な血液が造られなくなる再生不良性貧血が現れる場合もあります。
ステロイドの投与と費用
猫エイズの治療法には、口内炎の炎症を抑える目的でステロイドを投与する方法もあります。
その場合の猫エイズ治療費用はステロイド注射一回2,000円前後で、薬効は2週間ほどです。(症状の度合いにもよる)
ステロイド投与は炎症性病変にのみ用いられるものですが、副作用があるため長期に使い続けることはありません。
そのため、抜歯や病変部分のレーザー切除などが優先される場合もあります。
インターフェロン投与による治療と費用
猫エイズの治療法にはインターフェロン注射によるものもあり、治療費は1日の規定量で4,000円前後(猫の体重による)が一般的です。
病状が重度の場合は毎日投与する必要があるので、他の治療法と比べるとかなり高額となってしまいますね。
その後病状が良くなれば、投与回数を減らしながら様子を見ていくという形になります。
ただし、ウイルス量が多いと体内のインターフェロンだけではウイルスに負けてしまいます。
そこで人工的に生成したインターフェロンを投与することでインターフェロンの量を増やし、猫の体内でウイルスが住めない状態にして治療を行うのです。
効果としては猫の免疫力を高めて食欲や体力を健康な状態へ戻すことが期待されると共に、猫エイズの進行を遅らせることができると考えられています。
ここまで聞くと「インターフェロン=万能薬」のように思えますが、決して万能薬ではないので注意が必要です。
インターフェロンには、嘔吐・発熱・呼吸困難などの副作用が見られる場合があります。
多臓器不全を起こすと死亡してしまう可能性もあるため、老猫や疾患を持つ猫に使用するのは危険です。
獣医師に勧められるがまま投与に踏み切るのではなく、副作用や注意事項をしっかり把握した上で慎重に判断しましょう。
免疫調整因子による治療と費用
猫エイズ治療方法には、免疫調整因子による治療方法があります。
免疫調整因子による治療法とは、体内のインターフェロンを通じて病原体や腫瘍細胞にシグナルを送る治療法で、猫の体内の病原体等の駆除を推し進める効果があります
これなら猫エイズウイルスの駆除も可能に感じますね!
でも残念ながら、免疫調整因子治療はアメリカでしか使用が許可されていない治療法。
そのため免疫調整因子による猫エイズ治療費用や副作用については、今のところ不明です。
猫エイズ闘病ブログ等
猫エイズに関する闘病ブログ等も、探すとたくさんあります。
その中でも個人的に参考になると思ったブログ等についてご紹介します。
猫エイズの発症により余命3日と宣告された「とらじ」ちゃんと飼い主さんの闘病記。
とらちゃんの可愛さと余命宣告されても諦めない飼い主さんの愛情に、ちょっと笑えて最後は号泣でした。
『死の準備をする猫の手伝いをする・・・という体験。』というタイトルにドキッとしてしまいますが、リアルな体験談に予備知識をいただけました。
猫エイズに関わらず、いつかやってくる「その時」には私もちゃんとお手伝いしてあげたいと思います。
猫エイズ&猫白血病のダブルキャリアを持つ、アメリカンショートヘアのレイくん。
インターフェロンなどを使っていた時期もあるようですが、今はダブルキャリアながらとても元気です。
ただ、2021年1月1日を最後に更新が止まっているのが少し気になります…。
レイくん、元気でいますように。。。
往診獣医師さんのブログ。
猫エイズについて、RPGを例にしてとてもわかりやすく解説してくれています。
こんな獣医さんが、近くにいたらいいなぁ。
まとめ
今回は猫エイズに伴う治療法と費用についてお話ししました。
ということで、4回に渡る「猫エイズ」についての記事は一旦ここで終了です。
私の幸虎が猫エイズウイルスに感染していると知ったときは、とてもショックでした。
でも発症せずに生涯を終える子もいるということを知った私が、今思っていることは
なぁ〜んだ、じゃぁ発症させなきゃいいんじゃん
ということ。
このあまりに楽観的な考えには賛否両論あるかもしれないけど、私はこのスタンスでいこうと思っています。
とりあえず知識だけは入れておいて、発症したらそのときに色々考えます。
貯金もしといてほしいにゃ
とても不安な気持ちで色々検索しているうちに、たまたまこの記事にたどり着いたあなたも、今はとにかく神経質に考えすぎないで。
あなたの不安は猫ちゃんにも伝わるから、猫ちゃんのためにもたくさん笑って過ごそうね
母ちゃんが笑ってると、ボクも嬉しいにゃん♪
今日も最後まで読んでくれて、ありがとにゃ〜ん
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