ペットが亡くなったら魂はどうなる?火葬の費用や納骨など、ペットが元気な今だから考えておくべきこと。

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toraco@猫健康管理士

19年共にした愛犬を亡くしペットロスに→数年後、ほぼ勢いで保護猫の里親となる→犬と猫じゃ大違い!ということを痛感し、泣くほど悩んでいた時にあるブログに出会い救われる→私も泣くほど悩んでいる猫好きさんの支えになりたい!→猫健康管理士が猫目線で猫好きさんのお悩みに向き合うブログ開設「プロフィールはこちら

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猫を迎える

こんにちは、toracoです。

あまり考えたくないことですが、ペットとの別れはいつか必ずやってきます。

たとえ今、生まれたての動物を家族に迎えたとしても、猫の場合なら生後1年で人間でいうところの15歳くらいにまで成長します。

さらに一年後には24歳、そのあとは一年ごとにナント!4歳ずつ歳をとってしまうそうです。

私たち人間にはこの子を家族として迎えようと決めた瞬間から、「その子の生涯に寄り添い、天国へ旅立つ時にはたくさんの感謝の気持ちとともにお見送りする」という責任が発生します。

その責任を果たすためにも、ペットちゃんが元気な今から少しずつでも覚悟しておくことが大切だと思います。

というわけで今日は猫だけではなく、すべてのペットちゃんに関わるお話です。

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ペットが亡くなったら…火葬の前に準備すべきこと

ペットを亡くすって、本当に辛く悲しいことです。

でも現実は、ただ悲しみ続けることを許してはくれません。

悲しみながらも、亡くなったペットのために事務的にこなさなくてはいけないこともあるんです。

 

ペットが亡くなったら、保冷剤は必須

今から7年前の大晦日に、私はとても大切なパートナーだったワンコくんを老衰で亡くしました。

生後2ヶ月のときに私の元にやってきて、それから19年間ずっと一緒に生きてくれた本当に大切な存在でした。

悲しみに暮れて泣きながら訃報を伝えた私に、電話の向こうの母が言った第一声が「保冷剤あるかい?」でした。

思わず、へ?ってなりました。

でも母の言葉は適格でした。

真冬だったので暖房が一日中ついていたし、大晦日ということで翌日からの三が日は火葬場だって休みかもしれない。

 

当時実家から遠く離れて暮らしていた私の元に、頻繁に母が宅配便で食材を送ってくれていました。

その中に一緒に入れてくれていた保冷剤は、なぜか捨てられず冷凍庫の中で食材以上に幅を利かせていたのです。

 

まだほんの少し暖かさの残るワンコくんの体を囲むように、タオルに包んだ保冷剤を敷き詰める。

なんだかとっても寒そうでかわいそうで、その上から毛布をかけてあげる。

あー、でも冷やさなきゃって思って、さらにその上に保冷剤乗せて

あー、やっぱり寒そうって思って保冷剤も毛布も全部どけて抱きしめる…の繰り返し。

どうせそんなことだろうと、母が電話してきてくれてこう言いました。

「ちゃんと冷やしておいてあげなさい。腐らせちゃったりしたら、余計かわいそうだからね」

 

保冷剤は、捨てずにとっておきましょう。

 

ペットが亡くなったら、動物病院に相談

今はペットも人間と同じように、亡くなったら火葬するのが一般的。

でもどこに連絡すればいいのかなど、当時の私は何もわかりませんでした。

そこでワンコくんが亡くなった日の翌日、ずっとお世話になっていたかかりつけの動物病院へ電話してみました。

お正月なので外来の診察はお休みでしたが院長先生が対応してくださり、私のワンコくんの死をとても悲しんでくれたのと同時に、お正月でも火葬を受け付けてくれるペット霊園をいくつか紹介してくれました。

やはり、このようなときは動物病院に相談するのが一番です。

完全予約制の動物病院ですと外来がお休みの日など電話にすら出てくれないこともあるので、できたら急患対応もしてくれる病院をかかりつけにしておくほうがいいかもしれません。

 

ちなみにペットが亡くなったら火葬するのではなく、愛らしい姿のまま土葬してあげたいという方もいると思います。

てもその場合、埋葬する場所は私有地でなければいけません。

他人が所有する土地や公共の場所に埋葬すると軽犯罪法違反になってしまいます。

何より他の動物に掘り返されてしまうこともありますので、土葬する場合は十分気をつけましょう。

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ペットが亡くなったら…火葬の流れや費用は?会社はどうする?

かかりつけの獣医さんに紹介された3件のペット霊園にそれぞれ電話し、一番対応のよかったペット霊園に火葬をお願いすることにしました。

明日にでもできるということでしたが、せめて仕事がお正月休みの間は一緒にいたかったんです。

仕事は1月4日から始まるので、翌々日1月3日の午後に予約を入れました。

 

「当日はワンちゃんを棺がわりの箱に入れて連れてきてください。

燃えるものであれば、思い出の品や飼い主さんの匂いのついたものを一緒に入れていただいて構いませんからね。

それでは当日までのお時間、たくさんお話してあげてください。」

 

スタッフの方の暖かい言葉に、涙が止まりませんでした。

 

ペットが亡くなると考えるべき火葬の種類

ペット霊園で火葬してもらう場合、ペットの種類や大きさだけでなく、どの火葬方法を選ぶかで費用も違ってきます。

立会個別火葬

立会個別火葬は人間の火葬と同じ形式で、葬儀から納骨までの一連の流れの全てに飼い主が立ち会うことができます

私は、この立会個別火葬を選びました。

葬儀といっても人間のように形式張ったものではなく、お坊さんが火葬前にお経を読んでくれる程度の簡単なものでしたが、私はそれで十分でした。

納骨の予定は特に考えておらずお骨拾いまででしたが、費用は3万円でした。

私のワンコくんは中型犬相場は4万円〜8万円ほどと聞いていたので、費用を安く抑えられた分、骨壷などのグレードを少し上げることができました。

ちなみに小動物や小型犬の相場は、2万円〜4万円ほどのようです。

立会個別火葬の際の留意点

元気な時は体重が13キロほどあった私のワンコくんですが、亡くなるまでの3年間は寝たきりの状態だったため随分と痩せて小さくなっていました。

それでも火葬には2時間以上もかかり、友人が付き添ってくれていなかったら私一人であの時間を耐えることはできなかったと思います。

火葬の当日は、できるだけ誰かに付き添ってもらうことを推奨します。

 

一任個別火葬

一任個別火葬は、出棺までは飼い主が立ち会うことができますが、火葬以降はすべて霊園側にお任せするので立ち会うことはできません

もちろんお骨拾いも、霊園側にお任せする形になります。

拾っていただいたお骨は連れて帰ることができたはずですが、ハッキリ覚えていないので、一任個別火葬を選ぶ場合は霊園側に確認してみてくださいね。

費用の相場は、小動物や小型犬で1万5000円〜3万円ほど中型犬〜大型犬で3万円〜6万円ほどのようです。

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合同火葬

合同火葬は、他の方のペットたちと合同で火葬されるので、お骨は全て混ざってしまって拾うことはできません

費用はかなり抑えられ、小動物・小型犬で5000円〜2万円ほど中型犬〜大型犬で2万5000円〜5万円ほどが相場となっているようです。

お骨はもちろん連れて帰ることはできませんが、ペット霊園の合同供養塔へ納骨してもらうことができます。

たくさんの仲間たちと一緒に納骨されるので、ペットも寂しくないかもしれませんね。

合同供養塔へ納骨する場合の費用は、1万円〜3万円ほどが相場です。

 

ペットが亡くなったら、会社は休める?

私のワンコくんが亡くなったのは、年末年始のお休み中でした。

いつ何があってもおかしくない状態になってから「私がいないときに逝ったりしないでね」と言い続けていたので、その約束を守ってくれたのかもしれません。

 

でももし休み中じゃなかったら…。

私の場合は普段から会社を休める環境づくりをしていました。

一人暮らしで犬を飼っていることや犬の体調が悪ければ急に休むこともあるということを、上司や先輩・同僚たちと雑談する中でよく話すようにしていました。

幸い社内にペットを飼っている人が多く、理解を得やすい環境でした。

 

あとは、私じゃないとできない仕事は作らないようにもしていましたね。

もし急に休むことになっても、これを見れば誰でもできるというようなマニュアルを作っておくのもいいですね。

 

よく「ペットごときで仕事休むなんて有り得ない」と言われそうで、ペットが病気でも会社を休めないという声を耳にします。

実際に「ペットごときで…」と言われたこともあります。

でも会社を休む理由がペットじゃなくても、人にはそれぞれ事情が色々あるわけで、その事情が大きいか小さいかは他人にとやかく言われることではありません。

もし何か言われるようなことがあったとしても、急に休んでも大丈夫なように事前にきっちり準備しておけばいいわけです。

ペットに何かあったときに付き添っていてあげたいという気持ちがあるのでしたら、日頃からしっかり環境作りをしておくことが大切ですね。

 

ペットの納骨

人間の場合は、四十九日や一周忌の法要に合わせて納骨します。

ペットも家族なのですから、そのタイミングで納骨するのがいいのかもしれません。

でも私は、ずっと納骨できずにいました。

火葬して体はなくなっちゃったけど、体の一部であるお骨が部屋の中にあるだけで安心だったんです。

 

ペットの納骨、必要あり?

最近よく風水師が芸能人の自宅を見て、「風水的に配置が悪い」だの「置いているものが運気を逃している」だのと鑑定するテレビ番組があります。

私も風水は嫌いじゃないので見てしまいますが、ペットのお骨を納骨できずにずっと自宅で供養している芸能人が「お墓に住んでいるのと同じ」と言われていました。

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わかるよ、そんなことわかってる!

わかっている上で、それでも手放せないんです。

 

可愛い大切なペットを納骨しなくちゃいけないのなら、運気なんてマイナスになったっていいって思っていました。

納骨の必要性って一体なんですか?

 

ペットの納骨、きっかけは猫

ワンコくんが亡くなってから7年。

半年前には、我が家に猫くんがやってきてくれました。

すると、ある日ものすごく自然にこう思ったんです。

<そろそろ納骨してあげなきゃね>

納骨することを頑なに拒んでいたはずなのに、納骨なんて必要ないって思っていたはずなのに…。

 

最近、猫くんがワンコくんのお骨に向かって何か喋っている光景をよく目にしていました。

「そろそろバトンタッチするワン」

「まかせろニャー」

なんて話し合ってたのかもしれませんね(笑)

 

ペットの納骨、納骨堂にする?それとも自然に還す?

納骨堂に納骨するなら火葬してもらったペット霊園がいいのかもしれませんが、この7年の間に故郷へ帰ってきたため別の納骨できる霊園を探しました。

でも当然のことですが、納骨堂へ個別に納骨するには毎年料金がかかります

お金を払うのなら実際に納骨堂を見てしっかり話を聞いて、納得した上でどこにするか決めようと検討を始めました。

 

そのときにふと思い出したのが、火葬に付き添ってくれた友人の話です。

火葬してもらった日、どの骨壷にしようか悩んでいる私に

「土にそのまま埋めても、ちゃんと土に還ってくれる素材のものを選んだほうがいいよ。

動物のお骨ってお墓じゃなくて自然の中に埋めてあげると、草や木に魂が宿って自由になれるんだって。」

と教えてくれたのです。(当時は、お骨を手放すつもりないからと言って陶器の骨壷を選んだわけですが…)

 

それで閃いたのが、実家の庭に埋めてあげるということ。

実家の庭なら父が毎日お手入れしてくれてるし、魂が宿るお花や庭木もたくさんある。

暖かい日には小鳥も遊びにきて賑やかだし、いずれは私も戻ってくる。

ワンコくん、お外が好きだったもんね。

お散歩のときには、風の匂いや花の匂いにクンクン嬉しそうにしてた。

うん、やっぱり自然に還してあげよう!

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まとめ

愛するペットを亡くし、私のようにお骨をずっと手元に置いている方はたくさんいらっしゃると思います。

でもそれでいいんだと思います。

人に何と言われても、手放せないものは手放せないんだから

私のように自然に納骨を考えられる日がきたら考えればいいし、ずっと手放さなくたっていい。

 

そして納骨する方法だって、人の意見や常識に左右される必要はないと思うのです。

「こうしてあげたい」

と思える方法でいいんです。

だって飼い主が望むことがペットの喜びでもあるし、ペットが望むことが飼い主の喜びでもあるんですから。

 

いつかまた会う日まで

ワンコくんを実家の庭に埋葬してあげることに、両親も快諾してくれました。

後日、庭に父が地中深く穴を掘ってくれて、そこに骨壷から麻の袋に移し替えたお骨をそっと埋めてあげました。

たくさんの思い出が蘇ってきて涙が止まりませんでしたが、目印の石を置いてお線香をあげると、なんだかホッとした気持ちになりました。

 

7年前の火葬してもらった日、ワンコくんの体がなくなることが悲しくて辛かったけど、お骨になったワンコくんと再会したときはなんだかホッとしたことを思い出しました。

これでやっと、ワンコくんも安らかに眠れると思います。

いつかまた必ず会えるから、それまでゆっくり待っていてもらおうと思います。

 

ペットが亡くなったら魂はどうなる?

ところで、亡くなったペットの魂はその後どうなるんでしょう?

私にはわからないのでググってみると、スピリチュアル的な解説がたくさん出てきます。

それをわざわざ私がここで引用するまでもないと思うので、知りたい方はググってみるといいかもしれません。(ちなみに私は「ペット 亡くなったら 魂」というキーワードでググりました。)

 

実は私も、ある不思議な体験をしたことがあります。

決して怖い系の話ではありませんので、オマケのお話として、その体験にも少しだけ触れてみようと思います。

スピ系のお話が苦手な方は読み飛ばしてくださいね。

 

ペットが亡くなった後の不思議なお話

亡くなった私の大切なワンコくんは、小さな骨壷に入れられた後もしばらく私のそばにいてくれました。

なぜわかったかというと、こんなことがあったからです。

 

夜、部屋でぼんやりテレビを見ていると、微かにチャッチャッチャッ♪とワンコくんがフローリングの廊下を歩くときの爪の音が聞こえるんです。

振り返って、思わず名前を呼んでしまうことが何度かありました。

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ベッドで眠っていると、すぐそばにワンコくんの寝息を感じるんです。

思わず枕元の照明を点けてみることも、何度かありました。

 

もちろん実際には、そこにワンコくんはいないわけですが

<なんだ、まだいてくれてるじゃん>

そう思ってホッとしたことを思い出します。

 

その何年か後に、今度は友人がペットのワンコくんを病気で亡くしてしまいました。

その友人が「夜になるとあの子が歩く時の爪の音が聞こえるんだよね」と、私が感じていたことと同じことを言ったのです。

すごく驚いたと同時に、<やっぱりそばにいるんだ>って実感することができました。

 

きっとペットたちの魂は、スピ系の方々が言っているように、生前と同じように飼い主の側でそれまでと変わらず生活しているんだと思います。

人間は動物に比べると感覚が鈍いので、亡くなってもなお側にいてくれるペットたちの感覚を日に日に感じられなくなってしまうけれど、ペットたちはの魂は、何年経ってもずっとずっと私たち飼い主の側にい続けてくれている

私は、そう思っています。

 

最後に

私たちにとってはたったの一年でもペットにとっては4年だったり6年だったりするわけで、今一緒に過ごせているこの時間はとても…本当にとても貴重で、大切で、愛おしく過ぎていく時間です。

いつか必ずやってくるお別れのときまで、ありったけの愛を注いであげたいですね。

きっとあなたの愛情は、ペットちゃんにも伝わっていますよ。

 

 

今日はとても長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

それではみなさんのペットちゃんが、明日も明後日もずーっと健やかでありますように。

 

 

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