【猫初心者さんへ】今さら聞けない！雑種猫８つの種類と特徴を画像付きで解説

これから新しい家族に猫を迎えたいと思っている猫初心者さんへ。

こんな悩みはありませんか？

今でこそ猫健康管理士なんてやっている私ですが、実はゆったんと出会う前まで完全なる犬派でした。

猫も好きでしたが、猫は純血種はもちろん、雑種猫でも白猫・黒猫・三毛猫くらいしか見分けも呼び名も知らなかったくらいです。

そんな猫初心者さんでも、この記事を読めば

ゆったんと出会ってから猫のことたくさん勉強して猫健康管理士にまでなった私が、雑種猫の種類を写真付きで解説します。

10分ほどで読める記事ですので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

雑種猫とは、どんな種類の猫？

雑種猫とは、複数の異なる品種が自然の流れで掛け合わさり生まれた猫のことをいい「交配種」または「ミックス」と呼ばれることもあります。

それなら異なる品種（純血種）の猫同士を人間の手によって意図的に交配させ生まれてくる猫も雑種かといえば、そうではありません。

異なる品種（純血種）を掛け合わせて生まれた猫は「ハーフ猫」または「ハイブリッド猫」と呼ばれ、新たな品種の猫として雑種とは区別されるのです。

雑種猫とは、どんな猫？

野良猫と聞くと雑種猫というイメージがありませんか？

確かに、今人気のマンチカンやスコティッシュフォールドなどの純血種が野良猫化しているのって見たことがありません。

もしかしたら日本中探せば野良猫化している純血種もいるのかもしれませんが、きっと見つけたらかなり貴重だと思います。

その理由の一つは純血種が野良猫化しても生きていけないから。

というのも純血種の猫は、人間が意図的に品質の高い品種を作る目的で遺伝子が近いもの同士をかけ合わせることによって生まれてきます。

そのため、ある特定の性質が強く現れ遺伝的な欠陥を負うリスクがあるのです。

それに対し雑種猫は、前述のとおり異なる遺伝子が自然の流れで掛け合うことで生まれます。

そのため雑種猫は

というメリットが挙げられるのです。

これらのメリットから猫を家族に迎える予定がある方には、個人的には純血種より雑種をおすすめします。

雑種猫には、どのような種類がいるの？

雑種猫は、大きく分けると次のような種類に分かれます。

猫も好きだけどどちらかといえば犬派なあなたは、雑種猫の種類にこんなに呼び名があること知っていましたか？

実は、私は知りませんでした。

三毛・黒・白以外は、「猫」として完全に一括りだったんです。

 

そんな私が大好きなのが、こちらの本。

雑種猫の種類と特徴　キジトラってどんな猫？

ベースの色は茶色。

全身に黒と茶色の縞模様があり、背骨に沿った黒く太いラインが特徴の雑種猫さんをキジトラと呼びます。

 

キジトラという呼び名の由来は、鳥のキジと虎が合わさったような縞模様柄からきていると言われています。

 

キジトラの中には、広範囲に白い部分がある種類の子もいます。

同じキジトラですが、見た目を区別するために「キジ白」や「白キジ」と呼ばれています。

	キジ白（またはキジトラ白）：キジトラ柄部分より比較的広範囲に白い部分がある種類
出典：https://ameblo.jp/atelier-lechat/	白キジ（または白キジトラ）：キジトラ部分より白い部分のほうが多い種類

雑種猫の種類と特徴　茶トラってどんな猫？

ベースの色は薄めのオレンジ色。

全身に濃いオレンジ色の縞模様（トラ柄）を持つ雑種猫さんを茶トラと呼びます。

ひと昔前に、「ホワッツマイケル」という漫画が流行ったのを知ってますか？

私と同じくらいの世代の方は、茶トラを見ると「ホワッツマイケル」の主人公であるマイケルを一番に思い浮かべてしまう人も多いはず。

その可愛らしい色合いから、茶トラは日本人にとても人気がある雑種猫さんなのです。

そして茶トラにも、キジトラと同じように「茶トラ白」または「白茶トラ」と呼ばれる子がいます。

	茶トラ白：トラ柄部分より比較的広範囲に白い部分がある種類
	白茶トラ：トラ柄部分より白い部分のほうが多い種類

雑種猫の種類と特徴　サバトラってどんな猫？

ベースの色はシルバー。

アメリカンショートヘアに似たトラ柄の雑種猫をサバトラと呼びます。

キジトラと似ているので、猫初心者さんには少しわかりにくいかもですね。

魚の鯖のような輝くシルバーと虎が合わさったような縞模様柄から、サバトラと呼ばれるようになりました。

 

サバトラ発祥のルーツは、戦後に日本の猫とアメリカンショートヘアとの交配により生まれたのではないか？と考えられています。

そしてサバトラにもまた、キジトラや茶トラと同様に「サバ白」または「白サバ」と呼ばれる子がいます。

	サバ白（またはサバトラ白）：サバトラ柄部分より比較的広範囲に白い部分がある種類
	白サバ（または白サバトラ）：サバトラ柄部分より白い部分のほうが多い種類

雑種猫の種類と特徴　三毛猫ってどんな猫？

黒・オレンジ・白と、三つの毛色を持つ雑種猫さんを三毛猫と言います。

三毛猫は日本に古くから存在し、浮世絵などにも描かれているんですよ。

歌川国芳「たとゑ尽の内」
大判錦絵三枚続　嘉永5年（1852）　個人蔵

出典：大阪歴史博物館

月岡芳年「古こ今こん比ひ売め鑑かがみ　薄うす雲ぐも」
大判錦絵　明治8〜9年（1875〜76）　個人蔵

出典：大阪歴史博物館

現在も日本では珍しくない三毛猫ですが、海外ではとても珍しい猫として高値で取引されています。

 

三毛猫のほとんどはメスであるという特徴は一般常識レベルで知られていますが、オスが三毛猫になる確率はたったの約三万分の一なんです。

茶トラのメスはオスの約３分の１程度しかいませんが、それとは比べ物にならない確率ですよね。

雑種猫の種類と特徴　サビ猫ってどんな猫？

黒と茶トラのマダラ模様が、まるでサビのように見える雑種猫をサビ猫と呼びます。

サビ猫の見た目は

の２パターンに分かれ、「べっこう」という別名もあるほど。

海外でも人気の高い雑種猫さんなのです。

そしてサビ猫は、実は三毛猫の一種。

そのため三毛猫と同様、サビ猫もほとんどがメスという特徴があります。

雑種猫の種類と特徴　バイカラーってどんな猫？

２種類の毛色で構成される柄を持つ雑種猫さんをバイカラーと呼びます。

体にポイントの模様が入ったり、毛色が鼻筋を境に左右に分かれるハチワレになることが多いですね。

バイカラーの代表的な組み合わせは黒x白ですが、グレー×白や黒×グレーなどの組み合わせもあります。

まるで前髪のような柄や背中にハート型の柄などとてもユニークな柄が多いことも特徴の一つ。

ぺっしぺし❤︎#猫好き #猫のいる暮らし #猫#ハート猫 #ハート柄猫 #heartcat pic.twitter.com/LFDV1fp2Ak

— いくら (@0711Ikura) July 22, 2019

またこちらの猫さんのように、キッカリ顔の真ん中で色が違う子もいるんです。

雑種猫の種類と特徴　黒猫ってどんな猫？

全身を柄のない漆黒の毛で覆われた雑種猫さんを、みなさんもご存知、黒猫と呼びます。

三毛猫と同じく、古くから人間との生活に馴染んできました。

「神の使い」や「不吉の象徴」のように両極端の意味で語られるほど、人間にとって魅力的で神秘的な存在といえるでしょう。

雑種猫の種類と特徴　白猫ってどんな猫？

全身に柄がなくとにかく真っ白な雑種猫さんを、みなさんもご存知、白猫と呼びます。

ただし白猫でも、子猫のときには頭頂部に模様が入っていることがあるんです。

この頭頂部の模様は「キトゥンキャップ」と呼ばれるもので、子猫特有の模様。

これは成長とともに消え、やがて真っ白な姿となるのです。

 

そして白猫に多く見られる特徴には、左右の目の色が違うオッドアイがあります。

白猫がオッドアイになる確率は、他の猫と比べても約25%の高いんです。

ただしオッドアイは目の色素が欠乏して出現するもの。

オッドアイの子は聴覚障害を持つ場合もあるので、慎重な体調管理が大切になります。

雑種猫の種類と特徴　まとめ

雑種猫には、大きく分けて次の８種類存在することがわかりました。

ただし更に細かく分けると、もっともっと多くの種類が存在するんです。

もしかすると、まだ誰も見たことがない雑種猫さんもいたりして？

ミステリアスな猫のこと、その種類も無限なのかもしれません。