こんにちは、toracoです。
今日は私がまだ幸虎と出会う、ずっとずっと前のお話をしたいと思います。
それは、私が体験したペットロスについて。
あれからもう10年近く経った今でも、思い出すと悲しくて胸が張り裂けそうです。
でもこれから今のパートナーである幸虎とのことを綴っていくためには、まずここを語らずには進めない私がいるのです
ペットロスとは
ペットロスとは、正式名称「ペットロス症候群」という病気のことです。
ペットとの別れにより発生する疾患ないし心身の症状のことを総称して「ペットロス」と呼びます。
まさに今、このペットロスに苦しまれている方が、きっと世界中にたくさんたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
ペットロスの症状
出典:https://www.ipet-ins.com
ペットロスの症状を調べてみたところ、アイペット損害保険会社によるアンケート調査結果がありました。
ペットロスの主な症状には「突然悲しくなり涙が止まらない」「無気力・疲労感」などがあります。
重症化すると「不眠」「幻覚・幻聴」「外出困難」などに苦しむ人も…。
そしてこれらの精神的な症状が発展し、「胃潰瘍」や「頭痛・発熱」など身体的な病気や症状を引き起こす場合もあるのです。
私たち人間は、様々な感情を日々抱えて生きています。
そんな日々の中で
辛い出来事ががあった日でも、帰宅したときにペットがそこにいてくれるだけで笑顔になれた。
イライラしているときにペットがお腹を見せて無防備に眠っている姿を見て、腹を立てていたことがバカバカしく思えてきた。
ペットと暮らす全ての人が、そんな経験を何度もしてきたことでしょう。
もはやペットの存在は愛玩動物というだけではなく、私たち人間にとって「心の拠り所」となっているのです。
その分、ペットロスでは深刻な症状を起こしてしまう場合があるのでしょうね。
ペットロスいつまで続く?
ペットロスはいつまで続くのか、それは人それぞれなので一概には言えません。
ペットと普段どれくらいの距離感で接していたかや、ペットがどのような亡くなり方をしたかによっても変わってくるでしょう。
ペットが急死してしまった場合、ペットロス期間が長引き症状も深刻化しやすくなるようです。
ペットの死期をある程度覚悟できていた場合よりも、「あのときこうしていれば」「もっとこうしてあげればよかった」などの後悔を強く感じてしまうのですね。
アイペット損害保険会社によるアンケート調査結果では、1ヶ月未満という方が全体の28%と一番多いように見えます。
しかし「1年以上」「わからない」「まだ続いている」という方の合計は全体の30.6%となり、それぞれの回答の中で一番高いことがわかります。
ペットロスの乗り越え方
では、辛く悲しいペットロスの時期をどのように乗り越えればいいのでしょうか?
ペットロスへの対処方法は人それぞれです。
アイペット損害保険会社によるアンケート調査結果によると、「時間の経過を待つ以外にない」という回答が圧倒的に多くなりました。
ペットロス経験者の私も、その通りだと思っています。
新しい子を迎えることに罪悪感…裏切りなの?
アンケート結果にはありませんが「新しい子を迎えることで乗り越えた」という方もいる一方
「亡くした子以外には考えられないし、そもそも乗り越えるつもりもない」と長年ペットロスを解消できずにいるという方もいます。
後者の場合、「新しい子を迎える=罪悪感または亡くなった子に対する裏切り」のように感じてしまうことがあります。
そういう私も、ずっとそう感じていました。
亡くした子を忘れないためにも、ずっとペットロスでいいとすら思っていたのです。
でも今は、自信をもって言えます。
新しい子を迎えることに罪悪感なんて感じなくてもいいし、亡くなった子への裏切りなんかじゃありません。
だってペットロスになるほどの愛情を持てる人は、消えてしまうかもしれない命を救うことだってできるはずなんです。
そう思いませんか?
私のペットロス体験記
2013年12月31日、ずっと寝たきりだったゴマちゃんが私の腕の中で静かに息を引き取りました。
「私がいない時に一人で逝かないでね」
そんな私の身勝手な約束を覚えていてくれたのか、買い物から帰宅し、いつものように抱き上げると
安心したように一つ大きく息を吐き、その後は二度と呼吸をしませんでした。
ペットロス 後悔ばかりの日々
ゴマちゃんは生後2ヶ月のときに我が家に迎えて、19年間を共に暮らしました。
その19年間で私とゴマちゃんを取り巻く環境や人間関係に幾度となく変化がありましたが、ゴマちゃんだけはずっと私のそばにいてくれました。
3年間の寝たきり生活を含め、19年という長い年月を生き抜いてくれたけれど
「あの時こうしていたら、寝たきりになんてならなかったかも?」
「もっとしてあげられることがあったんじゃないか?」
「もっと一緒にいてあげればよかった…」
ゴマちゃんを亡くした日からずっと、そんな後悔ばかりの毎日でした。
戻れるものなら、せめてもう一度最後の日に戻りたかった。
思えば、あの日は朝からゴマちゃんの様子が少しいつもと違いました。
朝目覚めてゴマちゃんを寝室のベッドからリビングのベッドへ移動させたとき、右の前足がパタッと力な落ちて
「あれ、何だか今日は全然力入ってないな…」
って思ったのに、確かにそう思ったのに、なぜかあえて気付かなかったふりをしてしまったんです。
だって急に不安になったから…。
「どうして買い物なんて行っちゃったんだろう?」
「最後の日くらい、ずっと一緒にいてあげればよかった…。」
ずっとずっと、今でも後悔しています。
ペットロス 罪悪感に襲われる日々
ゴマちゃんが天国へ旅立ち、私の手元にはゴマちゃんの体すらなくなってしまいました。
とても悲しくて寂しくて、体が引き裂かれそうに辛くて…
でも生活していかなきゃいけないし、それには仕事をしなくちゃいけないし。
朝、いつもの時間に家を出て会社に行き仕事をする。
お昼休み、いつものように同僚たちとテーブルを囲み、笑いながらお弁当を食べる。
午後も周りの人や電話の相手と時々談笑しながら仕事を片付ける。
ゴマちゃんがいなくなっても、少なくとも誰かと一緒にいるときの私は、ゴマちゃんがいた頃と何も変わりませんでした。
まだゴマちゃんが元気だった頃から、ずっと周囲に言っていたことがあります。
「ゴマは私の全て。だからゴマがいなくなったら、私自身どうなっちゃうかわからないくて怖い」
なのにゴマちゃんがいなくなっても、私はどうにもならなかったんです。
私のゴマちゃんに対する愛情はこの程度だったのかと…日々、罪悪感に襲われました。
「ゴマちゃんがいないのに、私は笑ってる」
「ゴマちゃんがいないのに、食べられる」
「ゴマちゃんがいないのに、私は生きている」
たった一人で天国へ食べ立たせてしまったことが、可哀想で、申し訳なくて…。
罪悪感に押しつぶされそうになりながら、毎日必死にもがいていました。
ペットロス うつ?全ての人間関係を断ち切った日々
友人たちが私を元気づけようと、頻繁に連絡をくれたり外に連れ出そうとしてくれました。
でも私はできるだけ人と会わないように、仕事以外は部屋に閉じこもり、電話やメールも一切無視しました。
だって人と会うと、無理に笑顔を作ろうとしてしまいます。
「大丈夫?」って聞かれたら、きっと「大丈夫」と言ってしまいます。
一人でいれば、ずっとゴマちゃんのことだけ考えていられる。
思う存分、ゴマちゃんがいないことを悲しんでいられる。
動かなければ食べなくてもいいし、お風呂に入る必要もない。
そうやって一人で閉じこもることが、ゴマちゃんに対する償いになるような気がしていました。
今思うと、この頃の私は完全に病気でしたね。
ゴマちゃんがいなくなって、充分どうにかなっちゃっていたんだと思います。
いつも一緒だよ
それでも私の症状は、まだ軽い方だったのかもしれません。
ゴマちゃんは老衰だったので、自分でご飯を食べられなくなった頃から少しずつ覚悟はしていましたから。
「仕事には行かなくちゃ」
という理性が働いていたのも、ゴマちゃんが覚悟する時間をくれていたおかげだったと思います。
ゴマちゃんが亡くなる前は、一人でお留守番させることがよくありました。
仕事の時はもちろん、アフターファイブや休日も「ゴマに申し訳ないな…」と思いながら飲みに行ったり遊びに行ったりしていましたから。
でも今は、いつだって一緒にいられる。
仕事にだって遊びにだって、きっとゴマちゃんは私の後をついてきてくれている。
ゴマちゃんが亡くなってから一年経つ頃には、そう思えるようになっている私がいました。
ゴマちゃんが元気な頃は、寂しそうに、でもちょっとあきらめ顔で玄関まで見送ってくれる姿に「行ってきます」と声をかけて出かけていました。
そして「ただいま〜!」と玄関のドアを開けると、助走をつけて勢いよく飛びついてきたゴマちゃんでした。
ゴマちゃんが亡くなってからは、「ゴマ、行くよ〜」と呼びかけて出かける。
帰ってきてもゴマちゃんは飛びついてきてはくれないけど、「今日も1日おつかれさま」と一緒に労をねぎらっています。
ペットロスは続くよどこまでも
とはいえゴマちゃんと暮らしていた日々は尊すぎて、あれから10年近く経った今でも思い出すと泣いてしまいます。
こうしてブログを綴っていても、ゴマちゃんとサヨナラした日が昨日のことのように思い出されて胸が締め付けられます。
ゴマちゃんの体を撫でた時の毛の手触りとか、抱っこした時の重さとか、顔を舐めてくれたときの幸福感、暖かさ、寝息、匂い、全部手に取るように思い返されます。
「もう動物と暮らすのはやめよう」
ゴマちゃんが亡くなってからずっと、そう心に決めて日々過ごしてきました。
同じところに留まっていちゃいけない気がして、仕事も住む場所も変えました。
ゴマちゃんの遺骨はどうしても納骨できず、ずっとそばに置いて毎日会話しています。
運命の出会いを求めて
ゴマちゃんを亡くして6年がすぎた頃、急にあのモフモフな温もりが恋しくなり、何年かぶりに泣き明かす夜が続きました。
そんな夜を過ごすごとに恋しさも募り、あーもー我慢できない!!
無性に、もう一度あの温もりと共に暮らしたいという気持ちでいっぱいになったのです。
そうなってしまったが最後、まずはペット可の物件に引っ越すことを決めました。
とはいえ、そうそう簡単に条件にぴったりの物件がみつかるはずもないと思っていたので、慌てず焦らず1年くらいかけてゆっくり探すつもりでした。。
が、その後すぐに条件ぴったり物件が見つかったのです!
なんだかゴマちゃんが後押ししてくれてるような気がしました。
早々に引越しを終え、あとは運命の子との出会いを待つだけ。
次に迎えるとしたら保護動物からと考えていたので、引っ越してすぐに動物保護団体や譲渡会情報を集め始めました。
でも、いざ譲渡会に参加しようと思うと躊躇してしまいます。
だって目があったら、触れてしまったら、きっと離れられなくなる。
「ゴマちゃんに対する裏切りにはならない?」
「今の私に、新たな命を引き受ける覚悟はある?」
「再び最期を看取る覚悟は?
「そもそも経済的に余裕はあるの?」
譲渡会に参加する機会は何度もあったのですが、どうしても最後の覚悟がつかず見送ってばかりいました。
今思えばきっとこの期間も、私と現在のパートナーである猫くんにとって意味のある時間だったってわかります。
それからしばらくして、めでたく猫くんと運命の出会いを果たし里親となれた私。
続きのお話は、こちらです↓
まとめとお願い
ペットロスは本当に辛いです。
よく「自分の体の一部を切り取られたようだ」といいますが、きっとそれ以上に苦しい。
だから亡くなった子に会いたくて寂しいなら、我慢しないでたくさん泣けばいいと思います。
何年経っても悲しいのなら泣けばいい。人の目なんて気にしなくて大丈夫。
そうすればいつか必ず、「ごめんね」の涙が「ありがとう」の涙に変わる日がきますよ。
そしてもし「これから新たな家族を迎えたい」と考えている方は、どうかペットショップじゃなく保護動物から迎えることを考えて欲しいのです。
まさに今、ペットロスで苦しんでいる人たちの中には、すぐに新しい子を迎える気にはなれない人も多くいらっしゃるはずです。
でも、どうせみんな動物が大好きなんです。
どうせ、あの温もりは忘れられないはずなんです。
すぐじゃなくてもいい。
いつか自然に「もう一度一緒に…」と思えたなら、そのときは新たな運命の子を探してあげてください。
きっと天国の子も、それを望んでいます。
全ての保護動物たちに、良い出会いがありますように心から願います。
最後までご覧いただき、ありがとうがざいました^^
いつも応援ありがとうございます。
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