猫の発情期はいつ?鳴き声がうるさいときやスプレー行動の対策

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toraco@猫健康管理士

19年共にした愛犬を亡くしペットロスに→数年後、ほぼ勢いで保護猫の里親となる→犬と猫じゃ大違い!ということを痛感し、泣くほど悩んでいた時にあるブログに出会い救われる→私も泣くほど悩んでいる猫好きさんの支えになりたい!→猫健康管理士が猫目線で猫好きさんのお悩みに向き合うブログ開設「プロフィールはこちら

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猫の発情期

こんにちは、toracoです。

 

おたくの猫ちゃん、発情してますかー?(笑)

 

猫の発情期って大変ですよね。

 

鳴き声がうるさいし、あちこちでオシッコしちゃうし…もう手に負えません!

 

 

私も幸虎が発情していたときは、その暴れっぷりに眠れない夜が続き、本当にストレスでした。

 

でも一番ストレスを感じているのは、人間よりも猫なんですよね。

 

発情中の猫のストレスを取り除いてあげるために、私たちにはどんなことができるのでしょうか?

 

実際に猫の発情期を体験し、そのときに得た情報をお話しします^^

 

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猫の発情期はいつ?何月〜何月?

猫の発情期はいつなのでしょう?

 

季節でいうと春先ってイメージがありませんか?

 

 

猫の発情期は生まれた季節や環境で変わる

猫の発情期は、猫が生まれた季節や環境によって変わります。

 

というのも、発情とは猫が性成熟を迎えたことにより引き起こされるものだからです。

 

 

メス猫が性成熟を迎えるのは、生後6〜12ヶ月頃が一般的。

 

なので例えば春真っ只中の4月に生まれたメス猫は、環境にもよりますが、早ければ10月頃には性成熟し発情期を迎えるわけです。
(生後1年以上経ってから初めての発情期を迎えるメス猫もいます)

 

 

私が以前住んでいた場所では、寒さも随分緩んでくる3月下旬〜4月中旬辺りの夜に、近所の野良猫たちが「あお〜ん!」「うお〜ん!」と変な声で叫ぶ声が聞こえてきていました。

 

その声を聞いて「あー、春だなぁ」と、季節を感じたものです(笑)

 

なので、猫の発情期というと季節は春先というイメージが強かったんですが違ったんですね。

 

 

ちなみにメス猫は、発情期に交尾し妊娠すると出産後にやってくる次の繁殖期まで発情しません。

 

ただし交尾をしても排卵しなかった場合や交尾しなかった場合は、数日〜2、3週間後に再度発情するのです。

 

ということで、猫の発情期は春先だけに限らないというわけです。

 

 

 

オス猫に発情期はない?!

オス猫には「発情期」というものがありません

 

あ、もちろんオス猫も発情はしますよ。

 

どういうことかというと、季節によって発情するのはメス猫だけだから。

 

 

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オス猫の場合、発情しているメス猫の鳴き声を聞いたりフェロモンを感じることによって発情が誘発されるのです。

 

 

オス猫は生後3ヶ月頃からマウンティング行為などをとるようになります。

 

そして生後5〜6ヶ月頃には繁殖可能な体になり発情できるようになるのですが、オス猫の発情を誘発するメス猫がいなければオス猫は発情しません。

 

逆を言うとメス猫の発情期が続けば、オス猫も発情し続けるということです。

 

 

よって、オス猫の発情に季節は関係なく、厳密には「発情期」と呼ばれる期間はないということになるのです。

 

 

ということで、メス猫かオス猫かでも発情のタイミングが違うということがわかりました。

 

それぞれのタイミングに合わせた発情対策を準備しておくといいかもしれませんね。

 

 

猫の発情期対策

猫の発情期対策には、どのようなことがあるのでしょうか?

 

猫の発情期対策 去勢・避妊手術

猫の発情期対策として一番有効的なことは、やはり去勢・避妊手術をすることです。

 

 

猫の発情期間中には「鳴き声がうるさい」「噛む」「興奮状態が続く」「攻撃的になる」など、問題行動を起こすことが多くあります。

 

これらの問題行動の理由は、猫にとって交尾ができず発情だけを繰り返すストレスからくるものです。

 

そこで去勢・避妊手術をすることで交尾をしたいという猫の繁殖本能を抑えてあげれば、発情期間中の猫の問題行動はほぼ落ち着くでしょう。

 

 

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ただし、オス猫は去勢手術をしても約10%の猫にオスとしての行動が残ってしまう場合があるようです。

 

特に成猫になってから去勢した子にオス行動が残りやすいそうなので、去勢手術はできるだけ子猫のうちに済ませておいた方がよさそうです。

 

 

オス猫の理想的な去勢手術のタイミングは、思春期前後にあたる生後6〜12ヶ月頃。

 

メス猫の避妊手術も、生後6〜8ヶ月頃に行うのが理想でしょう。

 

 

だいたいどこの病院も手術は予約制ですし、去勢・避妊手術の2週間前にはワクチンを済ませておくことをオススメされます。

 

人気のある動物病院ですと予約をしても二ヶ月や三ヶ月待ちになる場合もありますので、猫を家族に迎えたらできるだけ早い段階で獣医さんに相談しましょう。

 

 

幸虎の発情期間も、そりゃ大変でした。

 

思ったより早く手術してもらえたので幸虎の発情期間は5日間ほどで済みましたが、これまで別の方の元で飼われていた3年間、どんなに辛かったかと思うととても苦しくなります。

 

もう4歳なので去勢後もマーキングなどが残ってしまうかも?と心配しましたが、大丈夫でした。

 

去勢手術で地獄の発情を終わらせてあげることができ、今ではとても穏やかな生活を過ごしています。

 

 

猫の発情による症状を解消するには、やはり去勢・避妊手術が必要となります。

 

去勢・避妊手術は、猫の病気の予防にも大きく関わってきます。

 

いずれは飼い猫に子供を産ませて育てたいという目的があるなら別ですが、そうでないのなら病気予防・発情対策として早めの去勢・避妊手術を検討しましょう

 

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猫の発情期対策 鳴き声がうるさいとき

猫の発情期中、鳴き声がうるさいのも悩みどころですよね。

 

こんなときは、もう思いっきり遊んであげて猫ちゃんを疲れさせちゃいましょう

 

 

発情期に限らず、猫が普段聞いたことのない大きな声で喚き散らすのはストレスが溜まっているときです。

 

人間だってストレスが溜まっているときに、大きな声で叫ぶとちょっとスッキリしませんか?

 

それとおんなじ、猫も大声を出すことでストレスを発散しようとしているのです。

 

 

その声がうるさいのならば、あなたがいっぱい遊んであげて別の形で猫ちゃんのストレスを発散させればいい。

 

運動量の多い遊び方ならストレスも発散できるし体も疲れるので、遊んだ後の猫ちゃんはぐっすり眠ってくれるでしょう。

 

 

 

集合住宅など、猫の大声が近所迷惑にならないかと心配になることもありますよね?

 

その場合はマナーとして「猫がうるさくてご迷惑かけてしまうかも…」というようなことをご近所に一言伝えておきましょう。

 

ご近所にそういうお話をしに行くってちょっと勇気がいりますが、言っておくのと言わないのとでは心象が全然違います。

 

 

例えばファミレスなどで子供たちが大きな声でキャーキャー騒いでいるのに、一緒にいる大人がしらんぷりでスマホいじってたりしているとイラっとしますよね?

 

同じように子供が騒いでいても、一緒にいる大人に「うるさくてすみません」など一言言われると「いやいや、子供は元気が一番ですよ♪」なんて笑顔で言えたりするものです。

 

それとおんなじですね。

 

 

私も、一応お隣と真下のお部屋の方にはお声かけしましたね。

 

どちらのお部屋の方も「うちにも猫いるからわかりますよ」とか「猫ってそういうものだから気にしないで」なんて言ってくれました。

 

いい人たちです^^

 

 

ということで、猫の発情中の鳴き声がうるさいときは

 

いっぱい遊んであげてストレスを発散させる
ご近所さんに一言言っておく

 

などが有効的です。

 

 

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猫の発情期対策 猫のスプレー対策

猫の発情期中はどこにでもオシッコしてしまう、いわゆるスプレー行動をとることもあります。

 

そんなときは、次のような対策があります。

 

・一度スプレーした場所には近付けない
・その場所から離してトイレへ連れて行く
・ホルモン製剤を散布
・オムツをしちゃう

 

それぞれ順番に見ていきましょう。

 

 

猫のスプレー対策 一度スプレーした場所には近づけない

猫のスプレーにはマーキングの意味があるので、どんなにキレイに拭き取っても匂いは残ります

 

すると猫は、ここはスプレーしてもいい場所だと思ってしまい同じところに何度もスプレーするようになってしまうのです。

 

同じ場所でスプレーを繰り返す場合は、その場所には近付けない工夫をすることです。

 

 

 

猫のスプレー対策 一度離してトイレへ連れて行く

スプレーされてしまったら、その場所から一度離してトイレに連れていくというのも一つの対処法です。

 

ちょっと気長な話になってしまうかもしれませんが「ここはダメ!トイレはこっちでしょ!」というのを覚えさせるという意味ですね。

 

このときに叱ったり強引にトイレに連れて行ったりすると、トイレ=叱られる場所と覚えてしまう場合があるので「叱らず落ち着いて」が基本ですよ。

 

 

 

猫のスプレー対策 フェロモン製剤を散布

フェロモン製剤を部屋に散布するというのも、ひとつの方法です。

 

猫のスプレーには相手に自分の存在をアピールするという理由のほかに、不安や葛藤を解消するという理由もあります。

 

そこで部屋にフェロモン製剤を散布してあげることで、猫が落ち着きスプレーなどの問題行動を抑えることが期待できるのです。

 

それに加え多頭飼育の場合は、それぞれに落ち着く隠れ家を用意してあげるという方法も有効です。

 

 

 

 

猫のストレスを緩和し、問題行動の改善に効果が期待できるフェロモン製剤。

 

その中でも一番使われているのが、このフェリウェイです。

 

ある調査では、フェリウェイの使用で75~97%の猫にスプレー行動の改善が見られという報告があるほど。

 

コンセントに差し込んで「拡散タイプ」とピンポイントで使える「スプレータイプ」があります。

 

散布するだけで猫を安心させてあげられるので、人へのストレスも随分抑えられそうですね。

とてもいい商品です。

 

 

 

猫のスプレー対策 オムツをする

それでもダメなら、もうオムツしちゃうでもいいかもですね。

 

最近では、運動量の多い猫にもズレずに履かせられる猫用オムツが市販されています。

 

これなら簡単にスプレー行動を防げそうですが、オムツを履かせることで逆に猫ちゃんにストレスを与えてしまう場合もありますので、様子を見ながら慣れさせましょう。

 

 

 

幸虎の発情時には見つけられなかった猫用オムツ。

 

仕方なく小型犬用のマナーウェア買ってみたのですが、犬と猫では体の作りや動き方が違うので上手に履かせられませんでした。

 

やっぱり猫には猫用ですね。もっと早く見つけていれば、迷わず購入してました。

 

ここで見つけたあなたはラッキーかも?

 

 

 

ちなみにスプレー行動をする際には、前兆があります。

 

幸虎の場合はスプレー前に次のような動きを見せました。

 

 

  1. トイレまで行って散々砂をかくのに何もしないで出てくる
  2. 壁やカーテンを背にして、ふと立ち止まる
  3. 前足で何度か足踏み

 

 

こんな動きをしたら要注意!次の瞬間、シャー!とスプレーするのです。

 

私ったら初めて見たときは前足の足踏みが可愛くて、のんきに笑って見てました。

 

まさかあの動きが、スプレー行動の前兆だったとは…。

 

 

猫ちゃんによっては前兆と思われる行動が違う場合もありますので、猫ちゃんをよく観察してスプレー行動の前兆を見つけておくといいでしょう。

 

 

 

猫の発情期中の対策 間違った対策

猫の発情期中の対策として、つい次のようなことしてしまってませんか?

 

・猫を落ち着かせるためにマタタビを与える
・叱る
・叩くなどの体罰を与える
・水をかける

 

これらは全て、間違った対策です。

 

 

マタタビには、猫の中枢神経を刺激し興奮状態にさせる作用があります。

 

そのためマタタビを与えられた猫は一時的に活発になり、運動不足やストレスが解消される場合もあります。

 

 

ここまでお話しすれば、そもそも興奮している発情期中の猫にマタタビを与えることがどれだけ危険かおわかりになりますよね?

 

興奮に興奮が重なり、呼吸困難などの危険性あります。

 

発情期中の猫にマタタビを与えるのは、絶対にやめましょう。

 

 

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また発情期中の猫はとても気が立っているため、叱る・叩く・水をかけるなどは逆効果

 

猫は「安心か」「危険か」の二択のみで、今自分が置かれている状況を判断する動物です。

 

 

叱る・叩く・水をかけるなどの行動を自分に対する攻撃とみなし、とっさに反撃してくるかもしれません。

 

 

最初にも書きましたが、一番ストレスを感じ一番苦しいのは猫ちゃんです。

 

苦しくてもがいている猫ちゃんを叱ったりするのは、本当に、絶対にやめてあげてくださいね。

 

 

 

 

オス猫の発情期間が終わらない 6ヶ月以上続く可能性も?!

オス猫の発情期間がなかなか終わらないと感じている方も多いと思います。

 

それもそのはず。

 

オス猫の発情期間は、ナント!6ヶ月以上続くこともあるのです!

 

 

それは、前述の通りオス猫には「発情期」という決まった期間はなく、発情するのはメス猫しだいだから。

 

言い換えれば、「1年365日いつでも発情できまっせ!」ということなのです。

 

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発情期を迎えたメス猫の声が聞こえたりフェロモンを感じたりしているのにも関わらず交尾ができないとなると、交尾ができるまでオス猫の発情は続きます

 

 

一般的に猫の繁殖期は1月〜8月頃です。

 

その期間中にメス猫の発情期が繰り返されるため、オス猫の発情は半年以上続く可能性もあるということになります。

 

そんなに続くなんて、たまったもんじゃありませんね。

 

 

でもそれならばオス猫の発情が始まらないように、発情期のメス猫には直接的にも間接的にも接触させなければいいじゃないか。

 

と思ったりしませんか?(私だけ?)

 

でもそれは、限りなく不可能に近いのです。

 

 

というのも猫は、人間より10倍も耳の良い動物です。

 

実は猫の聴覚は、犬よりも優れているのです。

 

 

よく猫がジーーーッと一点を見つめて固まっている姿に、私たち人間には見えない何かが見えているようで恐怖を感じることありませんか?

 

あれも実は何かを見ているのではなく、例えば家の外を歩く野良猫の足音など、とても微かでとても気になる音に耳を澄ませている仕草なのです。

 

例え私たちには聞こえなくても、発情したメス猫の鳴き声をオス猫が聞き逃すわけがありませんね。

 

 

現に幸虎も、それまでは寝てばかりで穏やかすぎるほどの毎日を送っていたのに、ある日突然発情し始めました。

 

私は集合住宅の2階の部屋で幸虎と二人暮らしですが、真下のお部屋には2匹のネコちゃんがいます。

 

後で知ったことですが、幸虎が突然発情を始めた頃、ちょうど下のお部屋のメス猫ちゃんが発情期を迎えて大騒ぎしていたそうです。

 

ペット可で防音対策もしっかりされている物件なので、私には下のお部屋の猫ちゃんが大騒ぎしている声なんて全く聞こえませんでしたが、幸虎には鮮明に聞こえていたのでしょう。

 

 

 

というわけでオス猫の発情を阻止するためにメス猫に接触させないという作戦は、試すだけ無駄だということが知らぬ間に実証されていたのでした。

 

 

 

 

まとめ

猫の発情についてわかったこと。

 

猫の発情期は、春先だけとは限らない。猫が生まれた季節や環境によって変わる。
オス猫に「発情期」はなく、メス猫に誘発されることによってオス猫が発情する。
猫の発情期対策として一番友好的なのは、去勢・避妊手術。叱る・体罰などは厳禁!
オス猫の発情期間は、半年以上続く可能性もある。

 

などがありました。

 

 

 

猫ちゃんによっては去勢・避妊手術ができないこともあるでしょうし、例え手術をしても発情行動が残ってしまう場合もあります。

 

この記事があなたにとって、発情期間の猫ちゃんと上手に付き合っていくための参考になれば嬉しいです。

 

 

 

あなたの大切な猫ちゃんが、明日も健やかでありますように。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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